瀬河 寛司(セガワカンジ)
ダンサー
アルビンエイリーアメリカンダンスシアター所属
幼少より母である舞踊家、亜甲絵里香のもとでモダンダンスを始める。兄の瀬河寛一、妹の瀬河華織も共に舞踊家であり、舞踊一家に育つ。7歳の時から日本各地全国舞踊コンクール出場、文部大臣賞を始めとする多くの賞を毎回受賞した。
8歳から4年間にわたり、東山紀之主演のハウスバーモントカレー、テレビコマーシャルにレギュラー出演。東山氏の要望により、1987年少年隊のプレゾンミュージカル 「タイム19」に唯一の子役ダンサーとして出演。東京青山劇場にて少年隊と共演をした。
1990〜97年東京西麻布のユニークバレエシアターに在籍、クラシックバレエを堀内完、堀内充に師事する。
1997年文化庁派遣芸術家在外研修員に選出され、「アルビンエイリーカンパニーに入団し、世界中の観客の前で踊りたい」 という夢を持ち渡米。

Photo: Michael Jackson Jr.
ニューヨークのエイリースクールにて学んだ後、2000年ジュニアカンパニーであるエイリー 2に入団する。そこでロバートバトル氏(現エイリー舞踊団芸術監督)と出会う。2002〜10年までバトル氏のバトルワークスダンスカンパニーに所属。
2004〜11年まで振付家マーク・モリス氏と仕事をし、マークモリスダンスグループ公演に参加、数多くのモリス版プロダクションに出演した。2011年モリス氏振付によるジョン・アダムスのオペラ「ニクソンインチャイナ」に出演、メトロポリタンオペラにてプリンシパルダンサー役を努めた。その模様はメットライブビューイングプログラムにより全米各地1500の映画館ならびに世界54カ国の映画館にて同時中継・再上演された。
ミハイル・バリシニコフがプロデュースするプロジェクトに招待され、世界的フラメンコダンサー、マリア・パヘス 並びに振付家アジャ・バートンとコラボレーションをした。他にジェシニファーマラー、イガールペリ、アールモズリー、ジェシカラング多数の振付家と仕事をした。
指導者としても活躍し、全米各地の教育機関に招待され活動を行っている。アメリカンバレエシアターのJKOスクール、NYCサマーインテンシブプログラム並びにABTサマー大学プログラム、エイリースクール・BFAフォーダム大学、リッチモンド大学、テキサスクリスチャン大学、ブラウン大学、ロングアイランド大学、ブカティワシントン芸術学校、フランクシナトラ 芸術学校、メトロポリタンバレエアカデミー、マークモリスダンスセンター、ステップスオンブロードウェー、COCA(センターオブクリエイティブアーツ)などを含む全米各地の芸術学校、バレエスクールに招待され指導また振付をした。
バレエコンクール「ユースアメリカグランプリ」、フィラデルフィア予選ではコンテンポラリー部門にて最優秀振付者賞を、2009年、12年、13年と3回に渡り受賞した。
2006年「ダンスプロジェクトニューヨーク(DPNY)」を設立。アメリカ・日本にてDPNYワークショップを開催し、次世代のダンサー達への育成に情熱を注いでいる。 2011年4月DPNY主催「DANCE for JAPAN」 東日本大震災・津波救済 ベネフィットダンスコンサートを開催、寄付金総額3万ドル(約310万円)を集め、ニューヨークの日本人協会ジャパンササエティーを通して被災者へ送った。
2011年5月アルビンエイリーアメリカンダンスシアターに入団。ニューヨークを本拠地としながら世界各国、全米各地にてツアー、年間200回以上に及ぶ公演をし活動している。
近年では、妻で振付家ジェシカ・ラングのクリエイティブアソシエイトとして、アメリカンバレエシアター、アルビンエイリーアメリカンダンスシアター、パシフィックノースウェストバレエ団、新国立劇場バレエ団ほかにて世界初演創作に携わるほか、全米各地のバレエ団、大学、教育機関にラング作品をステージングしている。
在米25年。ニューヨーク、ロングアイランドシティー在住。

Photo:Milan Misko