

- Dec 28, 2015
シティーセンター公演 2015-5
シティーセンター公演、早くも4週間が過ぎた! 毎年この時期になると疲労もピークに達してきて、けが人や病気をするダンサーが出るのだが、今シーズンは12月にしては暖かいニューヨークの気候も手伝って、カンパニー全員とても元気な様子なのはとてもいいことである。 とにかくエネルギー溢れる毎日、熱狂的なお客様の声援に応えるべき、私達ダンサーもエネルギー存分に踊り斬っている!残りあと1週間の8回公演、存分に楽しんで乗り切りたい! アルビンエイリー氏振付「メモリア」終演後、舞台上にて。 エイリースクールの生徒達も一緒に踊る大アンサンブル作品。日本人生徒も多数出演、皆頑張って踊っていた! アルビンエイリー氏振付「クライ」終演後。 ダンサー、ジャキー・グリーンさんとエイリーカンパニー名誉監督のジュディス・ジャミソン女史。 「クライ」は1971年、ジャミソン女史の為に創作された。 ポールテイラー氏振付「ピアゾラ・カルデラ」終演後、舞台上にて。 アルビンエイリー氏振付「ブルース組曲」終演後、楽屋にて。


- Dec 24, 2015
シティーセンター公演2015-4 クリフトン・ブラウン
クリフトン・ブラウンは、1999年から2011年までアルビンエイリーカンパニーのトップダンサーとして活躍した、アメリカモダンダンス界を代表するスターダンサーである。しなやかで柔軟な身体から発する超人的なテクニックに、彼のソフトな人間性が交わった彼の踊りは、観る人全てを魅了する。 そんなクリフトンと私はエイリースクール時代の同級生であり、16年来の親友である。1998年アリゾナ州から出てきたまだ当時18歳であったクリフトンは、その飛び抜けた才能で瞬く間にエイリースクールでも話題の生徒となり、当時若かりし頃の私も「うおー、本当にすごいのが入ってきたな〜!」と、ホートンクラスで初めて彼の踊りを見て思ったものだ。その年すべての学校内のワークショップでクリフトンと一緒になり踊り、すぐに仲良くなった。そんな一年を終えて、彼はすぐにエイリーファーストカンパニーへ入団(エイリー2を飛び越えて、生徒から直接カンパニーへと異例の入団)、アメリカダンス界のトップダンサーとしてのキャリアを積んでいった。 時は過ぎて2011年、12年間のエイリーカンパニー在籍にピリオドを


- Dec 19, 2015
シティーセンター公演2015-3 ブルース組曲 + クライ + ラブソングス
「ブルース組曲」、「クライ」、「ラブソングス」の3作品は全てアルビンエイリー氏によって振り付けされた古典名作であり、今シーズンの再演作品ハイライトとして上演される。 「ブルース組曲」は、アメリカ南部テキサスで育ったエイリー氏幼少時の記憶、ブラッドメモリーからインスパイアされた作品であり、ブルース音楽にのせて哀愁とヒューモアに溢れている。またこの作品は1958年、エイリーカンパニー結成デビュー公演をニューヨークで行ったときに発表された作品であり、「レベレーションズ」とならぶエイリー氏の代表作品である。「クライ」はジュディス・ジャミソンさん、「ラブソングス」はダッドリー・ウィリアムズさんというアメリカ舞踊史上の伝説的ダンサーの為に、それぞれ創作されたソロ作品である。2作品とも1972年に発表され、また両作品それぞれ16分間という大作のソロである。 これら「ブルース組曲」、「クライ」、「ラブソングス」は、人間の喜怒哀楽を、情熱的に表現した作品であり、魂込めた踊りというのはまさにこのことである。エイリー氏が常に語った「ヒューマニティー」を感じることの出


- Dec 15, 2015
シティーセンター公演2015-2 ロバート・バトル世界初演
シティーセンター公演新作発表のひとつとして、芸術監督ロバート・バトル氏の世界初演作品「Awakening」の発表があった。15年間ロバートさんの踊りを踊ってきた私に取って、エイリーカンパニーとして初めて彼の新作発表を共に経験できることは、実に感無量であった。 初演当日に目を閉じて、私が想ったのはロバートさんの前カンパニー、バトルワークスで長年一緒に踊ってきたダンサー達の仲間のことであった。あの時代、ロバートさんと彼の作品を愛して捧げてきたバトルワークスのダンサー達。その中からエイリーカンパニーとして今もこうして彼の作品を踊ることができているのは、私、サム・ロバーツそしてエリッサ・クラークの3人だけである。ロバートさんが今こうしてエイリーカンパニー芸術監督として、この新作発表をを迎えられのは、あのバトルワークス時代があったからこそだということは言うまでも無い。だが、現在エイリーカンパニーという光の中で、その歴史はあまり表に出ることはない。 幕が上がる直前、ロバートさんが私達ダンサー達と手を取り合いサークルを作り、話しかけた。ダンサー達への感謝、祝福


- Dec 8, 2015
シティーセンター公演2015-1 オープニングナイトガラ
エイリーカンパニー、毎冬恒例のニューヨークシーズンがいよいよ開幕した! 私達はこの歴史あるシティーセンター劇場のプリンシパルカンパニーであり、1971年から今年で実に44年目のシティーセンターシーズンを迎える。歴史を築かれてきた先輩エイリーダンサーの方々に大きな敬意を払うと同時に、それを繋ぐ私達の責任を感じながら、素晴らしいシーズンにしたいと心から誓う。 私にとってもこれが、早くも5年目のシーズンとなる。ツアーカンパニーである私達は世界中どこにいっても温かいお客様に迎えられるが、ニューヨーク公演はやはりひときわ特別である。地元ファンが楽しみにしてくれていて、舞台上にてお客さんの情熱あふれるサポートを感じることが出来る。これから5週間に渡り、全39回公演と体力勝負であるが、全力で踊り斬りたい! オープニング初日はレベレーションズに出演した。生演奏、生の歌い手さん達の力強く、魂込もった歌声に、踊りもさらに感情あらわに熱くなる。アンコールでは止まない手拍子と共に、ダンサー、ミュージシャン、観客がひとつとなりエネルギーも頂点に達して、華やかな幕開けとなっ