リンカーンセンター公演 2015−2
エイリーカンパニー、リンカーンセンターでの全公演が終了した。
私はエイリー氏振付「レベレーションズ」や「夜の生き物」はもちろんのこと、マシュー・ラッシュング氏振付「オデッタ」やホフェッシュ・シェクター氏振付「アップライジング」などを主に踊った。
今週最もエキサイティングであったことは、エイリーカンパニー芸術監督ロバート・バトル氏の振付作品「No Longer Silent」がカンパニー初演されたことである。1940年代ナチスによって殺害された作曲家Erwin Schulhoffの人生をインスピレーションとして創作されたこの作品は、パーカッシブなスコアに18人のダンサー達がダイナミックに踊る30分に渡る大作である。
初演直後、カーテンコールの幕が下るとバトル氏大喜びの顔が見える。彼とハグを交わし新たな成功の瞬間を分かち合うことが出来た。バトル氏が芸術監督となった2011年からここ数年間、バトル氏はディレクターとしての多忙な日々を送ってきた為、彼の作品はソロなどの小品のみ上演してきた。が、今回こうしてようやく大きなアンサンブル作品をエイリーカンパニーとして発表出来たことは、15年間バトル氏と活動を共にしてきた私にとって歓喜深いことである。
リハーサル時、振付のひとつをひとつを体に入れていく段階から、長年身体が覚えているバトル氏の動きを再び身体で思い出すことが出来る喜びがあった。(実際バトル氏の動きはスピーディ、アスレチックで非常に激しいので、喜びとは裏腹に身体は常に痛いのだが。。笑)
これを機に益々振付家としてのバトル氏の才能が発揮され、彼の素晴らしい芸術作品を世界の人々に広めていくことを心から楽しみにしている。
初夏のニューヨークシーズン無事終了。2週間後にはフランス、パリ公演が始まる!しっかりと休み、心身ともに切り替え、新たに頑張りたい。


