フランス・パリ Week-3

私の母である亜甲絵里香は、若かりし頃このパリでダンスを勉強し、その後も幾度に渡りパリで創作発表をしてきた。その影響で兄の寛一も留学先にフランスを選択し、その後10数年間に渡りダンサーとして活動、パリ国立舞踊センターにて仏国家教師免状も取得した。母に連れられて初めて私がパリを訪れたのは14歳の時で、「サロンドラダンス」というフェスティバルにて母と兄の3人で踊った。

それから20年あまり経った今、私がエイリーカンパニーとしてパリでこうして公演することになろうとは、その時には全く予想もしていなかった。3年前のパリ公演では、家族全員が日本から駆けつけ、私の晴れ舞台を観にきてくれた。私たち家族にとって縁深いこのパリにて祝福し、素晴らしいパリの思い出をまたひとつ作ることができた。

一ヶ月に渡るパリ公演、早くも3週間目を終了した。肉体的な疲労とは裏腹に、毎晩最高の舞台をパリのお客さんと分かち合うことが出来て、興奮と感動に満ち溢れている。

今回のパリ公演では、芸術監督のロバート・バトルさんの作品も多く発表している。ロバートさんの作品は、とにかくスピーディー、ダイナミックでパワフル。どの作品もエネルギーと体力勝負!っという激しい作品ばかり、自身限界のリミットを極限まで出し切るため、最終的にスピリチュアルな部分も最高潮に達する。「魂を打たれる!」というのが、私が解釈するバトル作品の醍醐味であり、男性ダンサーとして「実に男らしい踊り!」を感じらる、というのも魅力の一つである。

私も今回のパリ公演で、「タカデミ」、「ストレンジヒューマーズ」、「ハント」などバトル氏の初期作品の数々を踊っている。魂溢れる熱い作品の数々にパリのお客さんも大喜びで、反応してくださった。これらの作品は私がバトルワークス時代(バトル氏の前カンパニー)から10年以上に渡り何度も踊ってきた作品である。バトルワークス時代に小さな規模で発表してきたこれらの作品の数々を、今はエイリーカンパニーとして、こうして世界的な規模で発表できることを心から嬉しく思う。ロバートさんの作品を愛し、信じてきた私にとって、このパリ公演にて彼の作品を踊れることは実に感無量である。瞬く間に流れていくまたこの瞬間を、全力で踊り捧げたい、と思う。

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