南アフリカ Week-1・ヨハネスブルグ
ついに南アフリカに来た!
エイリーカンパニー、実に17年ぶりの歴史的アフリカ公演となる。3週間にわたりヨハネスブルグとケープタウンの2都市にて公演。ヨハネスブルグでの1週間目が早くも過ぎた。17年ぶりのエイリー公演ということで、たくさんの方々が私達の公演を心待ちにしていて下さり、観客の方々はもちろん、公演実現を可能にしてくださったプレゼンター、スポンサー、劇場のスタッフそして滞在するホテルのスタッフまで現地の方々の皆さんが、本当に温かく迎えてくださった。アフリカ大陸はアメリカに住むアフリカ系アメリカ人にとっての「マザーランド、母国」である。エイリーカンパニーダンサー、スタッフ一同にとっても、今回のツアーがいかにスペシャルであるかは言うまでもなく、毎日が興奮と感動で溢れた滞在となっている。
私にとっても初めてとなるアフリカ滞在、少しでも多くアフリカの自然、歴史と文化を感じたい。短いフリーの時間を使い、ダンサー達数人と早速サファリに行った。その途中なんとも想像していなかったことが起きた。ヨハネスブルグから出発し車で約1時間経過、ひとりがトイレに行きたいと言い出した。が、回りは見る限り広野であり、トイレがありそうな建物は何一つ見当たらない。。。するとひとつ小さなプレハブのような建物がポツンと見え、運転していたガイドさんがそこに車を止めた。
ガイドさんが引導しみんなで中を覗くと。。。小さな子供達が円になって踊っていた!子供達がまさにアフリカのダンスをしていたのある。音楽も何もない中で、彼らのステップの足音だけがリズムとなり、なんとも言えない「音」が質素なスペースに響く。楽しそうに繰り返し踊る子供達、小さいながらそのリズム感が体に満ち溢れ、なんとも美しい。その風景を目の当たりした私達はなんとも言えない感動を覚えた。自然にダンサー達も子供達の輪に入って、彼らのステップを踏み一緒に踊った。
思いがけない感動を与えてくれた子供達に、ギブバックしたい!っという気持ちが走り、私の踊りをシェアしたいと申し出た。I PHONEで音楽を流し、バトル氏振付のソロ「タカデミ」を踊り披露した。こんな踊りは見たことない!と言わんばかりの顔で目を丸くしていた子供達は、とても喜んでくれた。最後私達が出発するとき(トイレも済まし、笑)、子供達全員が外まで出てきて、歌と踊りと手拍子をして送り出してくれた。
実はそこは子供たちのデイケアセンターであり、誰かも知らない私達が突然訪れたにもかかわらず、すぐに快く迎え入れてくださった。しかもその時間はちょうどダンスの時間であり、まさにそのときに私達が訪れたというのはなんというタイミングであろうか。。アフリカの人々にとってダンスというものがやはりこうして生活の中に根ずいているのだなぁ、と感じた瞬間であった。本当に思いがけないことであったが、ダンサーとして人間として、「ダンス」を通して心を触れ合えたとてもピュアで貴重な時間であった。
そしてようやくたどり着いたサファリ。やはり思い描いていた通りのアフリカ、別世界であった。神聖な世界、大地と太陽のエネルギーを受けて、動物たちが生きている。まさに「アフリカ大地の詩」であった!




