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南アフリカ Week-2・ヨハネスブルグ

September 15, 2015

ヨハネスブルグは、標高約1800mの高地である。高地は気圧が低くて空気がうすい。

 

っと、いうことをあまり把握せずに始まったヨハネスブルグ公演、踊ってみたらかなり苦しくて大変であった! 呼吸が十分にできない〜!舞台両袖には酸素ボンベが置いてあり、ダンサー達の中には舞台から引いてくるなりそれを吸って、また舞台に戻るという姿もあった。もう15年ほど前になるがエイリー2在籍時代に、ユタ州のソルトレイクシティーの山の上にある劇場で踊った時にも同じような経験をしているが、ヨハネスブルグはそのソルトレイクシティーよりもさらに500メートル高いそうだ。踊ってみるとしみじみとそれを実感出来た(ハーハー言いながら)。。私がとった対策として、舞台に上がる直前まで深い呼吸法を繰り返しながらウォームアップをし、充分に肺を広げ、身体全体に酸素を入れるように努めた。それでも短い時間でハードな動きをこなさなくてはいけない「タカデミ」や「シナーマン」を踊ったあとは、やはりつらかった!そんな中、あたたかく迎えてくださるヨハネスブルグのお客様に支えられ、毎公演「今を生きる!」という気持ちとエネルギーを持って踊りきり、乗り切ることができた。

 

 

エイリーカンパニー17年ぶりのアフリカツアーということで、本公演だけでなく、地元の子供達と触れ合うアウトリーチ、ワークショップ、レクチャーデモストレーションなどを多く行った。「ダンスは人々に返されなければならない」というエイリー氏の信念に基づき、このようなダンス教育活動はエイリーカンパニーの大切な活動の一つであり、普段からアメリカ国内でも頻繁に行っている。

 

32人のカンパニーダンサー達が2〜4人のグループに分かれ、ヨハネスブルグ近郊各地の学校やコミュニティーセンターを回った。今週、私は2つの学校と施設にて指導を行った。最初に訪れたのはBenoni という街にある、公立の中高等学校。私達の訪問を心待ちにしてくれていた200人余りの生徒たちに迎えられ、まずは短いパフォーマンスを行った。私と他ダンサー達の4人だけで、「レベレーションズ」の抜粋など踊り、エイリーカンパニーの歴史や活動内容など、話しを交えて披露した。そのあと二人ずつのチームに分かれ、それぞれテクニッククラスを指導した。

 

今回何よりもびっくりしたのは、生徒たち全員アルビンエイリーに関することをすでに勉強して知っていたということであった。なんと驚くことに、南アフリカ全土の公立学校では、歴史文化の教科書に、アルビンエイリー氏とエイリーカンパニーの歴史が載っているというのである!アフリカから発展し、アメリカにて築かれた黒人文化の代表として、アフリカの子供たちはアルビンエイリー氏を学び、「レベレーションズ」などの作品に関しても、ビデオを見て普段の授業で学んでいるというのだ!これには私も、一緒にいたダンサーの子達も驚きと感動を隠せず、心を打たれた。が、同時に私達が与えられていることの重さ、踊りを通して伝えなくてはいけないことの重要さを改めて感じた。アメリカからやってきた私達を、心から楽しみに見てくれているアフリカの子供達を前にして、たった4人での「レベレーションズ」であったが、4人で心が一つとなるのを感じ、踊った。これまでに何100回と踊ってきた作品であるが、今までには感じたことのないまたひとつ思い出に残る特別な「レベレーションズ」となった。

 

 

2つ目に私が訪れたのは、ヨハネスブルグの南西に位置するソウェトという所にあるコミュニティーセンター。ソウェトはかつてアパルトヘイト時代に黒人専用の居住区として指定されたいわゆる「タウンシップ」と呼ばれる地域である。アパルトヘイト崩壊後、社会全体は良い方向に向かっていると思われる一方、未だ厳しい生活を送っている人が多い。私達を乗せた車がソウェトの街に入っていき、トタン屋根の家々が見える。ここでどんな子供達が待っているのだろうか?私のダンスを喜んでくれるのだろうか?いろんなことを考えながら、窓の外を眺めていると、錆入った荒々しいフェンスで出来たゲートが開き、車はそのコミュニティーセンターに到着した。

 

私が案内されて入った部屋は、薄暗い。早く到着し、まだ誰もいない部屋でクラスの準備、セットアップをしようと早速試みる。音響を設定しようと、置いてあったスピーカーを壁のコンセントに接続してみると、なんと音源が入っていない!そこの建物のスタッフさんに伝えると、延長コードを持ってきてくれて部屋の反対側にあったコンセントを試みるが、やはりこれもパワーが入っていない。。あるのは私のパソコンだけであり、音響はかなり弱い。。。床をチェックすると、ものすごいかたいコンクリートで、決してダンスをする為の床ではない。。

 

少しだけ冷やせ、不安な気持ちが走る中、ひとりそしてまたひとりと子供達が続々と部屋に入ってきた。先日の中高生から一転して、今回はとても小さな子供達だ。男の子も女の子も「ハロー!」と笑顔で入ってきて、実に可愛らしく、私の心を一気に明るくしてくれた!コミュニティーセンターなので、普段からダンスのトレーニングを受けてるわけではないが、みんな生き生きとして、楽しんで私のクラスを受けてくれた。教えている私の方が逆に彼らからエネルギーをもらい、パソコンからしか出ない弱い音源を補う為にも、大きな声を終始出してリードした。硬いフロアーにも物ともせず、みんな元気に走って飛んでくれた!クラス終盤は「レベレーションズ」の中から「Wade in the Water」のセクションの振付を踊り、みんな身体が水となり川となり伸び伸びと動いていた。最後は全員で手をつなぎ大きな輪になり、笑顔でクラスを終了した。(これは私の母が、私が小さい時からいつもクラスでやっていた。輪で心をひとつに。)

 

みんな次々と私にハグをしにきてくれて、どうもありがとう!と表現してくれた。すると一番小さな男の子が私のところに来て小さな声で、「また来週も僕たちを教えに来てくれる?」と訪ねた。。エイリーカンパニーのことや私が誰で、なんで今回ここに来たかなどは、まだ幼い彼らにとってはきっと理解できてないのであろう。純粋に私のクラスを喜んでくれて、また来週もきて欲しい、と感じてくれたことに心が折れた。。「来週は来れないけれど、またいつか絶対戻ってくるから、それまで元気でいてね!」と私は伝えた。

 

タウンシップであるソウェトの一般的なイメージとは裏腹に、子供達の目は明るく輝き、笑顔が美しかった。「ダンス」という世界共通言語をシェアし、心を通じ合ったこの1時間半が、彼らの厳しい生活現状の中で、少しでもプラスで光り輝いた経験となってくれたならば本望である。同時に彼らの純粋な笑顔とエネルギーが、私の心に光りをもたらしてくれて、人生の新たなパワーとなったことは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

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