シティーセンター公演2015-2 ロバート・バトル世界初演

シティーセンター公演新作発表のひとつとして、芸術監督ロバート・バトル氏の世界初演作品「Awakening」の発表があった。15年間ロバートさんの踊りを踊ってきた私に取って、エイリーカンパニーとして初めて彼の新作発表を共に経験できることは、実に感無量であった。

初演当日に目を閉じて、私が想ったのはロバートさんの前カンパニー、バトルワークスで長年一緒に踊ってきたダンサー達の仲間のことであった。あの時代、ロバートさんと彼の作品を愛して捧げてきたバトルワークスのダンサー達。その中からエイリーカンパニーとして今もこうして彼の作品を踊ることができているのは、私、サム・ロバーツそしてエリッサ・クラークの3人だけである。ロバートさんが今こうしてエイリーカンパニー芸術監督として、この新作発表をを迎えられのは、あのバトルワークス時代があったからこそだということは言うまでも無い。だが、現在エイリーカンパニーという光の中で、その歴史はあまり表に出ることはない。

幕が上がる直前、ロバートさんが私達ダンサー達と手を取り合いサークルを作り、話しかけた。ダンサー達への感謝、祝福の言葉を伝えられた。そして、「最後にもうひとつ。これは個人的なことになるが、この特別な瞬間に、過去のバトルワークスダンサー達全員に感謝の気持ちと敬意を表したい。」と述べた。これには私もサム、エリッサも涙せざるおえなかった。大きなハートを持つロバートさん、ではあるが普段から細かいことはあまり口に出して話すことはない。この新しい歴史を刻もうとしていた瞬間に、過去を今一度想い、言葉に出して表現してくれたロバートさんに心打たれた。

過去であるバトルワークスの仲間のハートを胸に入れて、現在のエイリーカンパニーの素晴らしい仲間達とハートをひとつにし、特別な想いを持ち全力で踊りきった。 

カーテンコール、舞台上に出てきたロバートさんの大きな笑顔が見えた。ものすごくハッピーなロバートさんを見て、私の胸も感動でいっぱいとなった。新たな歴史を一緒に築いた瞬間であった!

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