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イギリス・ロンドン Week-1

ロンドンは私にとって縁がある街である。

22年前に初めて母に連れられ訪れてから、毎年のようにといっても過言ではないくらい何度もこの素敵な街を訪れてきた。故にたくさんの思い出がある街であり、今回エイリーカンパニー英国公演の幕開けをここロンドンで迎えられることに多くの喜びを感じる。

歴史あるサドラーズウェルズ劇場での2週間公演。ロンドンでのエイリー公演は久しぶりということで、全公演見事にソールドアウト。お客さんの期待とエネルギーが舞台上からも感じられ、少しでも応えようと私達ダンサー達も全力出して踊る!

っと、感動で始まったロンドン公演ではあったのだが、実は初日から怪我をしてしまった。。プレスのみを入れて行われるプレビュー公演で、バトル氏作品を踊ってる最中に憤りあまっておもっきり首をひねってしまった。バトルさんの踊り自体がかなり激しいのだが、ロンドン初日ということでちょっと張り切り過ぎてしまった。。すぐにうちのセラピストさんにみてもらい応急処置をとったが、首を右に動かすことが全くできない。最初はすぐ治ると思っていたが、2、3日してもなかなか治らず。。

その状況でも毎日休むことはせず踊り続けたのだが、ひとつだけどうしても出来ない踊りが。。それはレベレーションズの男性バリエーション、シナーマン。回転がすべてであるこのバリエーション、どうしても首をきって回ることが出来ない。。我慢して回れる痛さではない。。。ほかのダンサーの子達が交代してくれ私の代わりに踊ってくれたのだが、なんとも申し訳ない。。私達のように公演回数が多いツアーリングカンパニーでは、病気や怪我で急遽キャストチェンジはよくあり、実際私もカバリングとして踊ったこともあるが、自分が踊ってもらう立場となると非常に申し訳ない気持ちでいっぱいである。16人いる男性ダンサーの中でも、それぞれのタイプがあるので、私のパートをカバーしてくれるのは数人に限られてくる。このように私が怪我をするとどうしてもその限られた数人がカバーしてもらうこととなってしまう。。毎日ハードな公演スケジュールの中で、予定されている以上に踊ることは体力的にも精神的にもさらなる疲労につながる。

それでもみんなは「早く良くなって!」「カンジのためだったらもちろん踊るよ!」などと本当にスイートな言葉をかけてくれて、快く引き受けてくれて私の代わり踊ってくれた。早く治して元気に踊れるようにならねば!と強く心に誓う。

私がこのサドラーズウェルズ劇場で踊るのは、12年ぶり。2004年にマークモリスダンスグループ公演で、3週間にわたり「ハードナット」公演を行った。マークさんの厳しい声が響き渡り、オーケストラ、コーラスの入った緊張と興奮のあった舞台稽古などいろんな思い出が蘇る。その後7年間、毎年のようにロンドン公演を重ね、バービカンやロンドンコロシアムといったロンドン主要劇場で踊る機会をマークさんが与えて下さった。

初日公演後パーティーにて。

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