シティーセンター公演2018
エイリーカンパニー毎年恒例の、ニューヨークシーズン公演が今年もシティーセンター劇場で5週間に渡り行われた。今年はカンパニー創立60周年記念、またシティーセンター劇場の75周年記念と重なりとても特別なシーズンとなった。

初日公演後のパーティーはシェラトンホテルのボールルームで行われ、華やかにシーズンが開幕した!


初日のメインゲストスピーカーは、アカデミー賞名女優のシシリア・タイソンさん(写真左。左はエイリーカンパニー芸術監督ロバート・バトル氏)。94歳!のタイソンさんは、真っ白でゴージャスなドレスに身を包み華麗に登場、観客は総立ちとなった。アルビン・エイリー氏と親交のあったタイソンさん、エイリーカンパニー創立当初の貴重なエピソードを披露、カンパニー60周年記念の祝福のお言葉をいただいた。

ヒップホップダンス界巨匠レニ・ハリス氏の新作「ラザラス」が世界初演されたと同時に、イギリスのウェイン・マクレゴアー氏の作品「カイロ」が新しく私達のレパートリーに加わった。

私の妻ジェシカ・ラングが振付した「EN」が夏のリンカーンセンター公演に続き今回も発表され、私自身も踊りシティセンターの舞台にて大好評を肌で感じ取ることができたことは、大きな喜びとなった。リンカーンセンター初演の際に怪我をして出演出来なかった、マシュー・ラッシングさん(リハーサルディレクター兼ゲストアーティスト)が今回ようやくこの作品のデビューを飾った!私にとって20年前からのスター!だったマシューさんとこうして共演できる喜びは言うまでもないが!、彼の圧倒的な存在感と表現力で「EN」は作品全体にさらに深みが出る。

ロバート・バトル氏リバイバル作品「ジュバ」が10年ぶりに再演された。私はバトルワークス時代からこの作品を踊っており、こうしてエイリーカンパニーでこの作品に再度挑戦できることに喜びを感じる。激しいドラムの音楽に乗せて、魂が踊る!

そしてエイリーカンパニーとして初めての、全バトル作品プログラムが行われた!バトル氏の作品はどの作品もハードなものばかりで踊るダンサー達は大変!であるが、彼の踊りを20年近くに渡り踊り続けてきた私にとってもスペシャルなこと。心を込めて踊り切った。

カンパニー60周年記念、エイリー氏の作品ももちろん多くリバイバルされた。「レベレーションズ」をはじめとして、私が大好きでストーリー性高い「ブルース組曲」、「チュニジア」などの名作の数々が抜粋として上演された。

エイリースクールの生徒さん達がカンパニーと一緒に踊る作品「メモリア」に今年も日本人ダンサー達が3人出演!みんな笑顔で楽しんで踊っていた!(左から宮 奨さん、加藤さやかさん、菊池梨緒さん)

バレエ界の友人達が応援に来て下さった。アメリカンバレエシアターのサーシャさんとステラ・ロデンスキー夫妻、そして私とジェシカが10年以上長く親交のあるウェンディ・ウィーランさん(元ニューヨークシティバレエ団プリンシパル)がジェシカ作品「EN」上演の際に見に来てくださり、素晴らしかった!と伝えてくださった!

写真右下は、アカデミー賞受賞女優のホーリー・ハンターさん。私達の公演には多くのセレブリティの方々が見にきてくださるが、映画「ピアノ」を好きな私がホーリー・ハンターさんとご挨拶出来、感激であった!
今年のシーズンは、インフルエンザにかかってしまったり、足を怪我したりと大変だったが、みんなと一緒に笑顔で最後まで乗り切れたことに感謝したい。5週間に渡る39回全公演無事終了!!
